入居者紹介「Gorai’インタビュー」vol.55
M-create 代表
下坂 涼さん
【映像制作(企画・撮影・編集)、YouTubeチャンネル運営、MEO対策】
動画をもっと手軽に。
これからの動画制作は、
「多額の費用をかけたハイクオリティな動画を1本制作するより、同じ金額で大量の動画を制作して自社のコンテンツを増やしていくことが大切」
と、下坂さん。
企業のWebサイトに掲載するための動画や、YouTubeを利用したPR動画の配信など、動画の用途は幅広い。文字や写真では伝わらない”雰囲気”が伝わる動画は、広告(CM)としての効果も大きく、求人動画で他社に差を付けることだってできる。
「だから、動画をもっと手軽に活用してほしい」
そんな思いから、M-createでは可能な限りの低コストで動画制作に対応している。
テレビCMが好きで、目指した映像の世界。
広島出身。子どもの頃からマンガが好きだった。
将来の職業を考えた時、毎日スーツを着て会社に通う自分の姿は想像できなかったという。
「何がしたいんだ?」
考えてみると、テレビCMが好きだったことに気がついた。
例えば、永谷園のお茶漬けのCMは、情報を詰め込むことなくそれでいて、わずか15秒という短い時間で見る人の心を掴み、美味しさを伝える内容だった。
そんな表現の世界に惹かれ、自分も創ってみたいと思った。
専門学校で撮影技術を学び、TV制作会社に就職。撮影から編集まで、昼夜も問わず仕事をする厳しい現場経験を積み、2年後に転職。当時、「遺影写真」や「フォトブック」で飛躍的に発展しマザーズ上場も果たして注目されていた株式会社アスカネットに入社し、映像商品の開発など、自身が企画した事業の立上げにも関わった。
「キリもいいし、やってみよう」と、独立。
「考えた企画を、自分でやったら利益になるかやってみた」
と、さらりと語る下坂さん。失敗したって死ぬわけではない。
30歳の時、
「キリもいいし、やってみよう」
と、独立したのだという。
8年前に結婚した奥さんも、賛成してくれた。
職業訓練校でWeb制作を学び、まずは事業のホームページを制作するところからスタート。クライアント第一号は、かっこいい理髪店だった。
実績が評価され、また、広島で動画制作を請け負う個人事務所が少なかったこともあり、仕事は途切れなく入った。
ただ、起業当初からの目標だったのは、
「CMを一本つくること」
お金をかけず、有名なタレントさんが出演するわけでもなく、なんだかほっとするベタなコマーシャル。
「いつかは、そんなローカルCMをつくりたかった」
という。
だから、地元の板金屋さんから依頼を請け、その目標が叶った時、CM制作の仕事は潔くスパッとやめた。
その後は、動画を取り入れたWeb制作に集中。起業から7年間、売上は常に右肩上がりでここまできた。
2年前にスタッフを雇い2人態勢となってからは、更に売上が伸びているという。
座右の銘は「君子は豹変す」
今年は、コロナ禍でイベントも減り、それに伴い動画制作の仕事も一時は激減した。しかし逆に、企業のリクルート用説明動画の制作が増え、大阪や兵庫、台湾などからも問い合わせが入るほど需要が増えたという。
今後は、企業や行政などが、YouTubeチャンネル等を使ったオウンドメディア(自社媒体)を持つのが当たり前となる。これまで一般的だったWEB広告、テレビCM、看板、チラシなどと違い、オウンドメディアは、ストック型のコンテンツ。動画のクオリティはそこそこでいいので、情報の質を重視した動画を長期的にアップロードしていき、ストックを増やしていくことが重要とされている。
だから、わざわざプロに依頼しないまでも、
「まずはスマホで動画を撮って、簡単な編集からしてみてほしい」
そのうえで、
「自社で運営しようとして困ったときは、相談してください」
と、人懐こく笑う、下坂さん。
座右の銘は「君子は豹変す」
自分の考えに固執せず、他人の意見に耳を傾け、
「いいものは、いい。と自分を変えていける人でありたい」
柔軟で優しい印象の下坂さんの、魅力の源がわかった気がする。
インタビュアー : (株)ソアラサービス 代表取締役社長 牛来 千鶴
掲載日:2021年1月15日
~ 下坂さんへの取材後インタビュー ~
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